【開催報告】BOSAI人材育成プログラム@双葉、富岡を開催いたしました(2025/10/3.4)
2025.10.10|報告
東北大学グリーン未来創造機構では、FUKUSHIMAサイエンスパーク構想を立ち上げ、福島浜通りから世界へ発信するBOSAI人材育成の取り組みを進めています。
本イベントでは、浜通り地域で進められている実践や研究を紹介するとともに、BOSAI人材像や教育プログラムのあり方を議論するためのワークショップを実施しました。今回の開催は、昨年度10月の浪江、今年度7月の南相馬・大熊に続くもので、双葉・富岡の2会場で行われました。
【1日目】BOSAI人材育成 in 双葉
開会あいさつでは、湯上浩雄 理事(東北大学 理事・副学長/グリーン未来創造機構長)
および 森隆史 副町長(双葉町)からご挨拶をいただきました。
続いて、以下の3件の話題提供が行われました。
・「東北大学のFUKUSHIMAサイエンスパーク構想について」
講師:今村文彦 副学長(東北大学 副学長/災害科学国際研究所 教授)
・「双葉町の復興まちづくりにおける現状と課題について」
講師:森山和久 氏(双葉町 復興推進課 係長)
・「地域活動拠点 FUTAHOME」
講師:苅谷智大 特任准教授(東北大学 災害科学国際研究所)
その後のワークショップでは、齋藤玲助教(東北大学大学院情報科学研究科/災害科学国際研究所)がコーディネーターを務め、「福島浜通りから発信するBOSAI人材育成」をテーマとして、その講座の構成・内容や教えなど、プログラムの方向性について活発な意見交換が行われました。
「BOSAI人材育成をより多くの人たちに学んでもらうために、SNSやインターネットサービスをいかに利活用できるのか?」
「難しい内容を、いかにこどもたちや初学者にとって分かりやいものにできるか?」
「初級編を受講いただく入り口をどのように広げるか?いかに入りやすくハードルを下げるか?」
という質問や要望をいただきました。
参加者は、学生・研究者・地元企業関係者・自治体職員・地域実践者など多様な立場から構成され、対話を通じて課題共有と将来構想の検討が進められました。







【2日目】BOSAI人材育成 in 富岡
開会あいさつでは、湯上浩雄 理事(東北大学 理事・副学長/グリーン未来創造機構長)
および 宮川大志 副町長(富岡町)からご挨拶をいただきました。
続いて、以下の3件の話題提供が行われました。
・「東北大学のFUKUSHIMAサイエンスパーク構想について」
講師:柴山明寛 准教授(東北大学 災害科学国際研究所)
・「富岡町における活動紹介①」
講師:本間香貴 教授(東北大学 農学研究科)
「富岡町における活動紹介②」
講師:穂積香奈 氏(株式会社ふたば)
その後、1日目と同様にワークショップが行われ、マルチステークホルダーにて丁寧な対話の様子が見られました。
「(BOSAI人材育成プログラム初級編の)受講者に学びを学びと感じさせないように、いかに負担感や圧迫感を感じさせずに、気がついたら学べているというような仕組みにしていきたい」
「自分たちが関わった、参画した、つくりあげたプログラムであるというものにもしていきたい」
「学生との対話がとても学びになった(住民や企業の方の目線として)」
「市民や自治体、企業の方とのワークショップを通じてさまざまな見方を獲得することができた(学生の方の目線として)」
といったアイディアや感想をいただきました。地域と大学が協働し、今後のBOSAI人材育成の方向性を検討する有意義な機会となりました。






現在、東北大学FUKUSHIMAサイエンスパーク・BOSAI人材育成の本格実施に向けて、加速度的に取り組みを進めています。多くの方々からのご賛同とご支援をいただけるよう、引き続き全力で前進してまいります。