【論文掲載】Soft Matter誌に計測計算融合研究の成果を掲載いただきました
Soft Matter (The Royal Society of Chemistry )に論文を掲載いただきました
2024年4月、東北大学グリーンクロステック研究センターに「メニコン×東北大学 みる未来のための共創研究所」を設立いたしました。本研究所を拠点に、センター内外の先生がたと両親媒性共重合体に関する計測計算融合に関する研究に取り組んで参りましたが、この度、この成果を王立化学会「Soft Matter」誌に掲載いただきました。
高い酸素透過性と親水性を両立できる高分子材料で、ソフトコンタクトレンズ材料として広く用いられる両親媒性共重合体:シリコーンハイドロゲルを対象に、材料内部の三次元ナノ構造と物質輸送機能の関係を解明しました。私は、透過型電子顕微鏡観察(TEM)や放射光実験によりシリコーンハイドロゲルのナノスケール構造とその構造が実現する機能の可視化を続けて参りました。一方、東北大学共創研の研究活動において、岡部先生、川越先生が、航空機用材料のために構築されたマルチスケールシミュレーションによる構造機能予測を本材料に適用下さり、予想以上のスピードで、本両親媒性共重合体に関する構造機能壮観の計測計算融合が叶いました。
本成果は2026年5月26日、高分子分野の専門誌Soft Matterに掲載いただきました。また、私達 は本研究成果から生まれたコンタクトレンズ材料に関する構造機能シミュレーションシステムを「SilicoSim(シリコシム)」と命名し、全レンズ材料への適用や、外部環境反応を取り込んだ内容への発展させていきたいと考えております。

図1. シリコーンハイドロゲルの3次元共連続構造

図2. 構造機能シミュレーションシステム「SilicoSim(シリコシム)」
【論文情報】
タイトル:3D morphology and phase-selective transport in amphiphilic silicone hydrogels: experiments and multiscale simulations
著者:Eri Ito, Yoshiaki Kawagoe, and Tomonaga Okabe
*責任著者:
株式会社メニコン×東北大学 みる未来のための共創研究所
特任教授 伊藤恵利
東北大学グリーン未来創造機構
グリーンクロステック研究センター 准教授 川越吉晃
掲載誌:Soft Matter
DOI:10.1039/D6SM00092D
URL:https://doi.org/10.1039/D6SM00092D
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