【講演】数理の翼 伊計島セミナー2025
NPO法人数理の翼が主催する、「数理の翼 伊計島セミナー2025」に呼んでいただきました。
日本各地から厳しい選考を経て選ばれた中高生25名は、いずれも優秀で、何より活発な生徒さんでした。
3時間以上の長丁場の授業の最後です。それでも、皆さんの集中力が持続していました。
途中の休憩時間も、終了後も昼食時も、引っ切りなしに質問が続き、本当に驚きました。
大変楽しく、心洗われる体験でした。
休憩時間
このセミナーにお声がけくださった東京大学 作道先生は、元々ゲル研究会繋がりです。
生徒さんの本質的なレベルの高い質問に、思わずたじろぐ私に、援護射撃をして下さいました。
日本における角膜コンタクトレンズの粗であるメニコン創業者 田中恭一の残した言葉も紹介させていただきました。
夕食後、恒例の「夜ゼミ」が開催されました。とにかく、みんな自分の興味のあることを語る語る。
昼間に続き、私もいろんな質問をいただき、途絶えることなく議論が続きました。
みんな、自分の頭で考え、それを言葉に出来る、本当に素晴らしい才能の集まりだと思います。
最後に、講評を述べさせていただきましたが、この充実した時間に感謝の辞を送りたい!
数理の翼は、数学のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」を受賞された広中平祐博士が始められた
「数理の翼夏季セミナー」から始まり、既に四半世紀を超えるそうです。
数理科学に興味のある若者を育成するため
最先端の科学にかかわる第一線の研究者から学び、
自然科学に対する視野を広げることを目的とされるそうです。
参加して初めて、私が高校生の頃には、既に開催されていた事に気付きました。
その当時は、学校の先生の推薦を受け、学生さんが集まっていたそうですが、
現在は、WEB上から皆さんご自身でエントリーされるそうです。
画一化された横並びを嗜好する現代において、これだけのとがった個性が一堂に介する場が存在することが素晴らしい。
過去の参加者が学生・社会人となり、今度はスタッフとして参加されていることも、このセミナーの意義の発露なのだと思います。
最終日の朝に、柏原先生(京都大学)のアーベル賞受賞の報が飛び込んだことも、
この数学が大好きな人の集まりのエネルギーが引き寄せたのかしら⁈と思えました(笑)