概要
共創研究所の目的
東北大学様とセイコーエプソン株式会社(以下エプソン)は、2006年より包括的連携協定を締結し、長きに亘りロボティクス、医療機器、MEMSデバイス、新材料等の幅広い分野で、多くの共同研究を推進し、成果の事業実装を実現してきました。
2022年度からは、岡部教授との連携の中で、バイオマス(再生)プラとドライファイバーセルロースの複合化基礎技術開発の検討を進め、国プロSIP第3期課題「サーキュラーエコノミーの構築」への公募準備を進めながら、当社のマッチングファンドによるグリーンクロステック研究センターとの基礎的な共同研究を模索してまいりました。
また、2024年度から本格運用が始まる次世代放射光ナノテラスの活用について、高田教授の御指導を頂きながら、各種FS活動を進め、コアリションメンバーとしての参画(2口)を実現致しました。
これらの活動を集大成することで、研究推進型の共創研究所として、「セイコーエプソン×東北大学 サスティナブル材料共創研究所」を設立し、貴学の資源を最大限に活用し、循環型経済牽引を実現する複合プラスチック材料基盤技術構築の技術開発研究、及び社会実装の加速化を図っています。
背景(産学連携の意義)
循環型経済の確立に向け、バイオプラスチックや再生プラスチックの活用が進んでいます。しかし新品の素材だけで製造したバージンプラスチックと比較して機械的強度や耐久性が低いことから、使用範囲が一部に留まっているのが現状です。今後さらにその用途を広げるために、それらの性能を向上させることが求められています。
東北大学とエプソンは2006年より包括連携協定を締結して以来、組織的な産学連携による研究開発および人材育成を行ってきました。特に2023年に新設された東北大学グリーンクロステック研究センターでは、エプソン独自の繊維化技術であるドライファイバーテクノロジーによって生成されたセルロース繊維とプラスチック材料を複合化し、バイオプラスチックや再生プラスチックの強度、耐久性などの課題解決を目指すなど、繊維複合型プラスチック材料による造形技術の共同研究を進めています。
これらの取り組みが2023年7月に内閣府による戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」へ採択されたことから、産学官連携により社会実装に向けて開発の加速を図ることにいたしました。
大学内に企業との連携拠点を設けるとともに、大学の教員・知見・設備等に対する部局横断的なアクセスを可能とすることで、共同研究の企画・推進、人材育成、および大学発ベンチャーとの連携をはじめとする多様な連携活動を促進する制度です。
組織連携体制(大学・企業の関係図)
関連リンク
SIP第3期課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」
活用可能な研究インフラ(サテライトラボ等)
関連リンク
ナノテラス
活動領域(B2U2B / B2U2G2B の説明)
サーキュラーエコノミー(CE)技術として共創研究開発を進めることで得られた優れた材料機械特性は、CEに限定することなく繊維複合プラスチック材料として幅広く活用できる。
共創研究所内部では、研究開発だけでなく、ビジネス戦略(事業実装)までを議論し、POCカタログ作成までを取り組んでいる。(右図)
B2U2Bにより各社へのプロモーション展開
既存材料を革新するセールスポイント
- 超軽量・高強度化
- 低価格
- 人体安全性
- リサイクル性
- 低環境負荷(リサイクル材活用)
共創の全体像
